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東京会場で基本8ヶ月コース第5回(8月期)が行われました。

8月20日(土)、21日(日)

東京会場において「咬合構成の基準とリンガライズドオクルージョンによる咬合構成の実際」をテーマに基本8ヶ月コース第5回が開催されました。
日本人に多いテーパリングの歯軸や、ラインアングルをはじめとする前歯部歯冠形態と審美の基準、一口腔単位でみる場合におさえていなければならない咬合の7要素、有床義歯で非常に有利なリンガライズドオクルージョンの裏付けとなる理論と臨床応用法を中心にお示し致しました。一般に臨床で使用される頻度の高い人工歯のモールドガイドを比較し、不自然に感じるのはどこが審美的基準を満たしていないのか、一つずつ項目を確認して頂きました。
実習では、リンガライズド用硬質レジン人工歯e-Ha6前歯とe-HaQクワトロブレードを用いた総義歯排列実習を行いました。前歯部の審美的な排列基準を整理し、臼歯部では理想的なリンガライズドオクルージョンを構成します。両側性平衡咬合(バランスドオクルージョン)を構成し、偏心位でも均等な接触を与えることは通常非常に難しく、リンガライズドオクルージョンでなければ不可能です。
総義歯はフルマウスリコンストラクションにおける咬合、顎運動を考える上で基準となります。総義歯上にも、6月に製作したスプリントと同様にブレーシングイコライザーを付与した顎機能に調和した補綴装置とする必要があります。今回の実習を通してその概念と調整法をご確認頂きました。是非実際の臨床で活かして頂きたいと思います。

今回確認して頂いた「歯冠形態と審美」は白本(臨床機能咬合学)の p.25〜40 に、「咬合の7要素」は白本の p.73〜172 に、「リンガライズドオクルージョン」は黒本(デザイニング・コンプリートデンチャー)の p.134〜145 に、「人工歯排列」は黒本の p.146〜175に記載されています。

次回は 9月10日(土)、11日(日)となっています。実習は次回も引き続き、排列・削合・歯肉形成の実習を行い、理想的な総義歯を仕上げて頂きます。先月使用した咬合器をご持参ください。来月も宜しくお願い致します。

基本8ヶ月コースのコースレポート バックナンバーはこちらをこ覧ください。
平成23年度東京会場第1回
平成23年度東京会場第2回
平成23年度東京会場第3回
平成23年度東京会場第4回

平成23年度大阪会場第1回
平成23年度大阪会場第2回
平成23年度大阪会場第3回
平成23年度大阪会場第4回